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■双子星に二十日鼠。 (2009/5/23)


二十日鼠

たった三日間ですが。
青山にあるSPICAartとゆう場所で。
ドローイング展やります。

生活美術をテーマに掲げた雨海商店とゆうグループ展で。
比較的安く。
作家の作品を購入出来る様に価格が設定されています。

今回高橋はいつも作品に取り掛かる前段階の。
動植物の落書きを出しています。

他にも色々な作家が出品しているので。
もし良かったら生で観てやって下さい。

期間 5.29〜5.31
時間 12:00〜19:00
場所 SPICAart

急なお報せで申し訳無い。
ヨロシクです。



■天動説と熊蜂。 (2009/5/16)


熊蜂。って。
あのズングリしてるハチ。

よくクマンバチって呼ばれてるけど。
クマンバチはスズメバチの俗称らしく。
丸っこい方がクマバチ。
僕はこのハチが好きだった。
いや今も好き。

それには理由があって。

クマバチは、ズングリした体型にしては羽が小さ過ぎて。
航空力学的に飛べないはずの、構造をしている。
それなのに何故飛べているのか。ずっと謎だったらしい。
そして遂にサジを投げた物理学者達はこう言った。

『クマバチが飛べるのは。
 彼らが飛べないカラダだと気付いて無いからだ』

このエピソード。
長い間自分の中で。大事にしていたお話だった。
だってなんか素敵じゃないですか。

そりゃ飛びますよ。
人間の用意した理論だなんて知った事か。
と言われている気がして。
つまり高橋少年はワクワクしたワケです。

だけど。

解明しちゃったらしい。
流体力学の或る式を投入して。

ええぇー。

なんかそんなの卑怯臭くないかい。
解明する事が目的である学者達は。
空気を読むなんて事を知らない。
不思議のままの方がロマンがあったのに。
な。

って凹んだ事を。
去年、クリハラ先生に報告してみた。
するとアッサリこう返された。


『ガクセツの好きな方を信じれば?
 今でも俺は天動説の中を生きているよ』


ええぇー?


相変わらず。
素敵だよあのヒゲ親父は。
彼にはいつも救われる。


とゆうワケで。
今回のモチーフは。
クマバチと同じく。
何故飛べるのか謎だったマルハナバチと。
ハチミツとクマを描きました。
100号サイズで。

タイトルは。

『天動説とハチミツの呼吸』

です。



■牛もバニラも。 (2009/5/11)


牛って。
喰われたり、崇められたり。
乳搾られたり。
人気者は忙しい。

スーパーなんか毎日置いてあるよ。
牛づくしの牛まみれな事情。
それでも絶滅はしないのかね。
そうとなると、そこかしこに牛がいらっしゃらないと。
オカシイでは無いか。
彼らは何処に居るのだろう。

真相の糸口をワシ掴みすべく。
とゆうワケでも無く。
牛角に行って来た。

なんと『某情報番組を観て来ました』と唱えると。
塩カルビがサービスになるとゆう。不思議現象。

ハラミ、牛タン、ピートロ。。。

果てし無くお腹いっぱいな有り様なので。
シメにデザートを戴く。

【牛角アイス】。

こ、これはっ!?
センスゼロなネーミングで油断させておいてその実ヴァニラと黒蜜の和洋折衷な組み合わせによるケミストリーと
隠し味なのかケチなのかサッパリ解らん微量なきな粉が織りなす絶妙なアレではないかっっっ!!

肉よりもこっちオススメ。

きっとデザートがバニラアイスってのも。
牛と掛けているのだろう。粋だね。
と思ったらお隣さんは杏仁豆腐食べてた。

きっとアレだね。
杏仁は豚の鼻から出る汁か何かで出来てるよね。うん。

結局。
牛は居なかったよ。
牛角にも。

いったい何処に居るのだろう…。



■ハチミツだったクマ。 (2009/5/4)


夜。

誰もがきっと考えた事があると、思うけども。

どこからどこまでが自分なのか。
自分とは何なのか。
自我について。
考えてみる。

そんな寝る前の感覚を、不意に思い出した。
から日記にしてみる。
大丈夫だろうか。
迷惑は掛けない。


まず。
どこまでが自分なのか。
確認してみる。

この頭は自分。
この腕も自分。
この指も自分。
この爪も自分。

じゃあ今。
切り落とした爪は。
どうだろう。

これも自分だろうか。
それともただのタンパク質なのか。

恐らく、ほとんどのヒトが【元・自分の一部だったモノ】。
とゆう認識のもと、ゴミ箱行きにしていると思う。
いってらしゃい。

じゃあその違いは何だろう。
体との構造的繋がりの有無?

体を包む空気。
肌に触れているだけで、体の外側。
だから自分じゃない。
のだろうか。

空中の酸素は自分じゃないス。
でも今、呼吸をして肺から取り入れた体内を流れる血液の赤い色素である
ヘモグロビンのこのクボミに乗っかってる酸素は自分の一部ス。

ん。
同じ酸素なのに。

とか色々考えている、そのうちに。
そもそも。
【自分】と【それ以外】にバッサリ。
2つに分裂させて区別しようとする事に疑問が。
湧いてくる。
自分で提起しといて。
思考は逸れて行く。

世界を感受しているのは自分なのだから。
感じている色も。匂いも。音も。
自分の内側が反映している。
切り離すのは間違いなのかね。

プリンは自分じゃない。
けど食べれば吸収されて。
自分の一部に。

元プリンだった細胞。とか。
元グミだった皮膚とか。
あるんだろうね。
カラダは更新されてゆく。

そうゆう一種の物質の循環と。
それに伴う生命の連続性に興味があって。
それを視覚化したら面白いだろうか、と。
制作の原動力に還元したりしている。

ハチミツだったクマ。とか。

自分と自分以外については。
また今度書きます。

誰に求められるワケでもなく。でも。
書くよ。


描く。



■ニワトリの行進。 (2009/5/03)


黄金連休。
パンデミックが口を開けて待っている。

高校時代の恩師。
クリハラ先生の家でダラダラと過ごした。
久し振りに集まった面子が。
他では在り得ない様な。
おおらかな時間を作り出す。

最も気の許せる仲間と。
最も心地よい居場所と。
今でも繋がっているのが嬉しい。

誕生日プレゼントとして先輩から室内用ブーメランを貰った。
チープさを伴う柔らかさで。
安全安心な仕上がり。
しばらく遊んでから笑顔で先輩に尋ねる。
「コレ、分別する場合何ゴミ?」

この日の事はいつか忘れるけど。
再会する度に感じる嬉しさは。
いつまでも憶えていたい。

大切なモノを平気で。
すぐに忘れてしまえる自分が、酷くイヤだ。
小さい頃。給食の時間に。
夢中で集めた牛乳瓶のフタ達は。
今どこで何をしてるのかね。

飽きて手放したのか。
失くしてしまったのか。
親に棄てられてしまったのか。

憶えていない。
それどころか今感じている事だって。
ガンガン忘れていく。
3歩も進まなくたって。
次々忘れてしまう。
3歩も進む前に。
色々失くしている。

それでも。
何歩進んでも忘れない事と。
何歩進んでも失くさなかったモノで。
今の自分が成り立っていると。
再確認を。
必要なモノは揃っている。

先輩。
ブーメラン。
うちのネコの餌食になりました。

でも大丈夫。
すぐに忘れるから。








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